食生活も気をつけて筋肉も増やしたのに冷えてしまう

こう言っては何ですが私は結構冷え性をなおすために努力を続けてきました。苦手な運動も頑張ったし、夏でも冷たい飲み物やアイスを我慢しました。食事も生姜や根菜等の身体を温めるものを意識して摂取しています。そのおかげか、つい先日計ってみたら筋肉量が増えていました。

それなのに、です。確かに以前より楽になったとはいえ寒い季節になった途端、また私の手足は冷えてしまったのです。他の家族が薄着で平気な顔をしているなか、寒い寒いとひとりで着る毛布を着込むこととなりました。運動をして筋肉を増やし、食事も気を付けているのに何故なのでしょう。実は同じ悩みを持っている方は結構いらっしゃるようです。

悩んだ私はかかりつけの女医さんに相談してみました。すると思いもかけないことを言われたのです。『あなたは確かに冷え性を改善しようと頑張っている。そして、その頑張りが問題なんじゃないかしら』と。当然ですが、私は驚きました。こんなに頑張っているのに、それがかえって逆効果だなんてどうして?と納得がいきませんでした。

そう、この『こんなに』が確かに問題だったのです。冷え性の人は比較的に真面目で思いつめがちな性格の人が多いのだそうです。私はというと真面目かどうかはともかくとして、これをやるぞ!と思い込んだら一直線になってしまう性格なのは確かです。冷え性をなおさなきゃ。その為には、あれをしなきゃ、これをしなきゃと思い込んでしまったことがストレスとなってしまっているのではないか、とお医者さまはおっしゃりたかったのですね。

冷え性になってしまう原因には『自律神経の乱れ』というものもあります。自律神経には活動、緊張を担当する交感神経と休息、リラックスを担当する副交感神経のふたつがあります。昼間は交感神経を活性化させて仕事をし、夜には副交感神経を活性化させて心と身体の回復をさせるのが健やかな状態の仕組みです。しかし、このふたつの働きが乱れると、身体も心もバランスが取れなくなり様々な不調が起こってしまうのです。

そうなってしまう大きな原因は『ストレス』です。ストレスが溜まると緊張状態が続くので交感神経ばかり優位となり副交感神経が働かなくなってしまうのですね。これが深刻な状態になると『自律神経失調症』と言われるものになります。自律神経の乱れによって引き起こされる不調のひとつが血行不良からくる冷え性です。本来ならば血管を緩めてくれる副交感神経の力が及ばなくなってしまっているのがその原因です。

真面目で思いつめやすい性格というのは美点でもあるのですが、ストレスを溜めやすい性格でもあります。お医者さまに言われてそのことに気付いた私は、まさか健康になろうという頑張りが逆に冷え性の原因となってしまうなんて、とほほ……という気分でした。私のように『こんなに真面目に頑張っているのに』と悩んでいる方は、1度、頑張りすぎを疑ってみてみると思い当たることがあるかもしれません。なかなか難しいものですね。