冷え性でも毎日を快適に!私の実践してきた冷え性対策教えます

冷え症と胃腸の関係

冷え性で悩んでいらっしゃる某人気漫画家さんのエッセイにこんな場面がありました。冷え性の相談で通院した彼女をお医者さんは『貴女は胃腸が弱っていて消化吸収がきちんと出来ていませんね』と診断します。それに対しての彼女の返答は『自覚ないんですけど……朝から牛丼を食べたりするし』というものでした。実際彼女は料理上手の健啖家なのです。

私もこれと似たような会話をしたことがあります。貧血の相談をした私に女性のお医者さんが『あなたはどうも胃腸が弱いみたい、ちゃんと食べてる?食欲はある?』と聞いてこられたので『はい、三食しっかりと食べてますよ』と答えたのです。お医者さんは首を傾げました。私も首を傾げました。だって、今まで熱がある時以外に食欲がない時なんてなかったのですから。

『そう、それでこの状態ならば胃腸が弱くて栄養がちゃんと吸収されていないってことだわ。胃薬もだすけど、食事の時にきちんと噛んでね。ひとくちにつき30回くらい』
『ええ……でも、それだと食事にすごく時間がかかっちゃいますね』
『その分、量を減らせばいいのよ』
『え、ご飯減らすのは嫌です!』

この時のお医者さんのポカンとされた顔は今思い出しても恥ずかしいですが、私としては真剣でした。だって、食べることが大好きなのです。そんな私が何故、貧血なのかと常々不思議ではありましたが、どうやら自覚無しに胃腸が弱っていたことが原因だったようです。言われてみれば、快調なお通じの日が少なく便秘や下痢の状態の日が多いことにも気がつきました。

漫画家さんと私の胃腸が無自覚で不調な原因は冷えでした。触ればひんやりと冷たい私のお腹のなかの胃腸は知らないうちに弱っていて栄養を吸収しにくくなっていたのです。胃腸は身体のなかでも冷えの影響を受けやすい臓器で、そのために日常的に便秘と下痢を繰り返しすこととなっている人は多いようです。

また、私は自覚有りの冷え性ですが、世の中には『隠れ冷え性』と言われる人もいます。このタイプの人は手足の冷えが無く、むしろポカポカしている人が多いのです。そのため自分は冷え性ではないと思っているのですが、実は身体の奥――特に、胃腸に冷えが溜まっている場合があります。

胃腸の冷えは、お通じを不調にさせるだけでなくひどいコリも起こします。私のようにせっかく栄養を摂取しても、吸収が悪く貧血気味になりやすい女性にとっては恐ろしいことに、シミやシワの原因になったりもします。また、胃腸は身体の免疫にも重要な役割を担っているので風邪や感染症、アレルギーになりやすくなってしまいます。

手足は冷えないけれど自分ももしや隠れ冷え性なのでは、と思った人は朝にその確認をしてみましょう。朝、目が覚めたらすぐにお腹と太ももを手で触って温度を確かめ、次にそれを脇の下の体温と比べてみましょう。ひんやりとしていたり、それ程ではないにしても脇の下よりも体温が低いようでしたら胃腸が冷えている可能性が大きいと思って間違いありません。さっそく冷え性の対策をしてください。