リラックスに効果ありの呼吸法

冷え性の原因のひとつに『自律神経の乱れ』があります。自律神経には交感神経と副交感神経のふたつがあり、活動、緊張をつかさどる交感神経と休息、リラックスをつかさどる副交感神経に役割が分かれています。昼間は交感神経が優位です。仕事やスポーツを行う時間帯ですので、心拍数を上げたり汗を掻いて体温を調節したり、瞳孔を散大させて視野をクリアにさせるなどの手助けをして活発に身体を動かします。

夜になると副交感神経が優位となります。昼間に受けた身体と心のダメージを修復、回復する時間ですので、筋肉は柔らかくなり血管がゆるんでいます。リラックスや休息をすることで内臓の活動が活発となり栄養の吸収と老廃物の排出が行われ、また翌日、元気に働ける状態にしてくれるのです。

このふたつの働きが上手くいかなくなる時があります。ひどい場合には『自律神経失調症』という病名がつけられるのがその状態です。なぜ、そんなことになってしまうのかというと、不規則な生活や食生活の乱れなども原因となりますが、最も大きな原因とされているのが『ストレス』なのです。

ストレスが溜まった状態になると、常に緊張している状態ですので交感神経から副交感神経への切り替えが上手くいかなくなります。そうすると様々な不調がおこります。リラックスが上手くいかないので、筋肉は常にかたく、血やリンパ液の流れが滞ります。そうなると栄養の吸収も老廃物の排出も上手くいかなくなってしまうのです。

具体的な症状としては便秘や肩こり、不眠症、そして冷え性となって身体に現れます。改善するためにはストレスを溜めないこと、溜めてもすぐに解消することが重要なのですけど、それもなかなか難しいですよね。そもそも、ストレスを感じるというのは性格的な要因が大きいと私は思うのです。性格というのはそう簡単には変えられません。

ですので、私がオススメするのは身体の方からのアプローチです。気分が憂鬱でも少しでも身体を動かしてみましょう。ほんのちょっとした散歩でも良いのです。ストレスを解消しなきゃなんて考えず、無心で歩いてみて、周囲の景色や四季の空気を楽しんでください

一番のオススメは腹式呼吸です。腹式呼吸とは、腹から空気の出し入れをする呼吸法です。まず、ゆっくりと口から息を吐いてください。この時お腹のなかの空気を空っぽにするつもりで10秒程かけて吐ききってしまいましょう。そのあと、少し息を止め今度は鼻から新しい空気を吸い込みます。お腹のなかを満たすつもりでゆっくりとたっぷりと吸い込んでください。これ5五分間程くりかえして続けます。

腹式呼吸は副交感神経を優位にしリラックスを促します。血流を改善し、手足の先がぽかぽかと温まってきます。また腹筋を鍛えることにもなりますのでちょっとだけシェイプアップ効果も期待できます。出来れば朝の空気の綺麗な爽やかな時間帯が良いのですが、もちろん、仕事の合間でも大丈夫。ちょっと疲れちゃったなあ、とか今から緊張する会議だ、なんて時にぜひ試してみてください。