そもそも冷え症ってなんだろう

冷え性とは『冷え症』とされる場合もありますが、実は西洋医学では病気と見なされません。こんなにつらいのになんで?!と憤慨された人、ちょっとお待ちくださいね。これは別に西洋医学が劣っているというわけではなくて得意分野が違うってことなんです。西洋医学が得意とするのは原因がはっきりとしている症状の治療です。

だから、貧血や心臓病、甲状線の機能の低下などの病気が原因で冷えがある場合は手術や施薬で速効性のある治療を行ってくれるのです。でも、そうでない冷え性の場合は色々自覚症状はあるんだけど原因がはっきりとしません。こういう原因がはっきりとしない場合は西洋医学において、病気ではなくその人個人の体質と見なされるのです。

体質がからんだ症状はどちらかというと東洋医学の方が効果を発揮します。東洋医学は、身体の具合の悪い箇所のみを治療するのではなくて、全身のバランスを整えて体質を改善することで、結果的に身体を健康な状態にもっていくという医学だからです。では冷え性の場合は身体のどこのバランスが崩れているんでしょうか?

すばり言ってしまうと、冷え性とは『身体の体温を調節する機能』が乱れてしまっているということなんです。人間の身体の理想的な体温は大体36.5~37度と言われています。これが一番体内の酵素が活発に働いて免疫が強まる体温なんだとか。その体温を保つために、身体に自動調節機能があるのは皆さん知っていますよね。

暑かったら血の流れが良くなりますし汗を掻きます。こうして血を冷やし余分な熱を体の外に排出しています。寒い時は震えることで身体を温めようとします。また、冷え症とまでいかなくても冬になると誰でも手足が冷えますよね。あれは身体の末端の欠陥を収縮させ、大切な臓器が集まっている身体の中心部に血が集まることで熱を逃がさないようにしているのです。

こういう機能を動かしているのは全身を巡る血流と血管を調整する自律神経です。身体の『熱』は食事と身体を動かすことで作られます。毎日、食事をすると食物は胃腸で消化吸収されたあと血流で肝臓に運ばれます。肝臓で作り替えられて熱の原料となるのです。そして、身体を動かせば筋肉でも熱が作られます。こちらの熱も血流で全身に配られていくのです。

食事や運動で熱が作られる。それを自律神経によって調節された血流に乗って全身に配られる。これが体温調節の仕組みです。これが乱れると冷え性になってしまうというわけです。それがわかると冷え性の原因もわかってきますよね。

食事の量が少なかったり、食事をしても胃腸が弱っていて消化吸収の力が弱いと熱の原料が少なくなります。また、運動不足が続くと筋肉で熱が生産されません。熱が生産されてもその熱を運ぶ血液がどろどろしていたり少なかったりするときちんと全身に行き渡らないのです。

そうなってしまうのは無理なダイエットや食生活の乱れ、運動不足、ストレスによる自律神経の乱れなどが主な原因です。冷え性に悩んでいる人はまず、自分の生活を振り替えってみて問題点を洗い出すのが良いと思います。